半導体市場の急激な落ち込みによって,かつてない厳しい状況下での開催となる「SEMICON Japan 2009」。今後の半導体産業の行く末を見極める上で,その内容を精査することは重要な意味を持つ。デバイスの超微細化,ウェーハの大口径化をはじめ,先端技術の開発が進む一方,半導体製造技術をコアにした新分野への注力など,各社それぞれの戦略に沿った取り組みが進められている。半導体製造装置・材料メーカーは,変わりゆく市場要求にどう対応していくのか。各社の事業戦略,および最新製品を特集する。(12/16更新)
中国を中心に需要の回復が進むFPD産業。市場は高品質・多機能製品と低コスト・省機能製品の2極化が進む。本稿では,世界的な需要回復を牽引する3Dディスプレイや新型タッチパネル,フレキシブルディスプレイなどの新たなアプリケーション,そして,ロール・ツー・ロールに代表される最新の低コスト化技術に迫る。(11/1更新)
微細化や大口径化など,製造技術の進歩に伴い半導体・FPD・太陽電池などの製造プロセスにおいて使用されるガスは多様化している。近年は太陽電池関連向けに各種ガスの生産増強が進むなど,市場環境は大きく変化している。特殊材料ガスや汎用ガスにおける製造・供給体制や関連する部材・装置関係の最新動向に迫る。
あらゆる産業を支える基幹技術として幅広い応用範囲で活用されている真空技術。主要の半導体・FPD市場の落ち込みは真空産業にも深刻な影響を及ぼしているが,一部では回復の兆しも見え始めている。また,エネルギー関連をはじめとする次世代産業での需要にも期待が高まっている。
民生・車載用センサなどで市場拡大が続くMEMS。これまでのSiベースの微細加工に加えバイオやナノテクなど,異分野の技術との融合を指向する次世代MEMSの開発も着実に始まっている。
グリーンエネルギーの一つとして長期的な市場の成長が期待される太陽電池。セル/モジュール,装置,部材など関連分野での新規参入,設備増強が相次いでいる。太陽電池が20年という長期間にわたって安定した性能を発揮し,さらなる普及を目指すには高品質化・低コスト化が不可欠である。
太陽電池や環境対応車をはじめとするグリーンエネルギー事業への集中投資により,経済対策と地球温暖化対策を同時に実現する「グリーン・ニューディール」政策。各国で打ち出されたこの方針に連動し,エレクトロニクス各社が経営戦略の舵を切り,この分野へと一気に参入したことで市場は混戦状態となり競争激化を迎えている。独自の技術とビジネスモデルで産業の大転換期を乗り切ろうとしているグリーンエネルギー/半導体メーカーの動向を追う。
ノートPCや携帯電話向けを中心に市場拡大を続けてきたリチウムイオン電池。高容量化や安全性などの課題をクリアしたことで09年からはいよいよ新しいアプリケーションとして電気自動車,ハイブリッドカーへの搭載が始まり,さらなる成長が期待される。本特集では,リチウムイオン電池の基本知識から電池メーカー,材料メーカーの事業戦略までを徹底取材し,リチウムイオン電池産業の将来を展望する。
半導体業界へ入られた新人の方々,今一度半導体を復習したい方々を対象に,07年8月より「半導体入門セミナー」をスタートしました。半導体をわかりやすく解説していきます。 第24回 半導体産業の将来と他産業への波及効果
中小型FPDの技術沿革,応用製品の展開,各種FPDの原理,特性,技術動向,市場動向などを網羅した「これが中小型ディスプレイの全貌」をスタートしました。 第12回 総括と業界への提言
携帯電話をはじめとするモバイル機器,PCモニタやTV用途に至るまで,我々を取巻く環境の多岐にわたる分野で活用の場が拡がっているFPD。LCD,PDP,有機ELなど様々な技術が競い合い,その相乗効果で市場は大きな躍進を遂げている。08年のFPD市場は,上期と下期で市場の様相が大きく変わった。上期には北京オリンピックが開催され,オリンピック需要と言われる需要拡大によりFPD市場は堅調に推移。しかしながら,08年下期に入り,米国Lehman Brothersの経営破綻を発端に,未曾有の金融・経済恐慌が世界を襲った。これは,FPD業界においても大きな影響を及ぼし,多くのFPD関連メーカーが投資計画の延期や,事業の集中と選択,大規模なリストラなど,経営改革と事業再編を余儀なくされた。一方,09年に入ると,多くの産業がこの経済低迷から脱することができないなか,FPD産業は中国や国内での優遇政策,消費刺激策に支えられ,いち早く需要回復の兆しを見せはじめた。また,国内PDPメーカーの撤退や,大手LCDメーカーが中国での現地生産をスタートするなど,業界構造にも大きな変化が訪れた。 (11/16更新)
太陽光発電は,現在直面している地球環境問題やエネルギー枯渇の問題を解決するクリーンエネルギーの大本命として注目されている。米国をはじめとして,世界各国で太陽光発電システム導入を支援する政策が積極的に実施されており,09年には一旦成長が鈍化するものの,中長期的には大きな伸長が期待されている。08年,世界における太陽電池生産数量は前年比79.3%増の6.6GW。トップを走るQ-Cells,躍進したFirst Solar,さらに中国および台湾メーカーの台頭も目覚ましく,太陽電池市場におけるシェア争いはますます激化している。また,材料別でみると,現在主流の結晶Si系太陽電池から,今後は薄膜系太陽電池市場も急速に拡大していくものと予想される。
ガス灯にはじまる照明用の光源は,白熱灯,蛍光灯と大きな変化を遂げながら進化してきた。その後,96年に登場した白色LEDの技術開発が進み,現在では次世代照明の光源としてLEDの採用が本格化を迎えようとしている。全世界の消費電力のうち,約20%を照明用途が占めると言われる中で,低消費電力・長寿命のLEDは,環境配慮の点からも現代のニーズに応える新たな照明として注目されている。また,面発光や薄さを特徴とし,水銀などの有害物質を使用しない有機EL照明についても,その可能性が有力視されている。 (8/27更新)。
リチウムイオン二次電池は,携帯電話,ノートPC,電動工具など幅広い分野で市場を拡大してきた。今,最も注目を集めている自動車用リチウムイオン二次電池。自動車産業の低迷が続く中,自動車メーカー各社が生き残りをかけて取り組んでいるのがハイブリッドカーや電気自動車などの環境対応自動車である。その成否のカギを握るのが高性能二次電池の開発,つまりリチウムイオン電池。そのため,自動車メーカーは電池メーカーとの共同開発を積極的に行うことで,環境対応自動車市場での主導権を握ろうとしている。
米国のサブプライム・ローン問題に端を発した世界同時不況の影響を受け,半導体およびエレクトロニクス市場は08年後半から急速に低迷した。そして,半導体製造装置市場も,08年は前年比27.2%減の313億7030万ドルと大幅なマイナス成長となった。今後も市場の先行きには暗雲が垂れ込めており,09年の半導体製造装置市場はさらに後退するものと予想される。
SiPやPoP,WL-CSPなどに代表される高機能・高性能を実現する半導体パッケージの設計は,半導体素子設計・微細加工プロセス設計や,論理設計技術と並び電子産業を支える重要な技術になってきている。また,半導体素子・材料・装置などの設計とともに開発されてきた半導体パッケージ技術は,世界の電子産業を支える重要な産業に育ち,日本が技術開発の中心拠点となっている。そうした繊細に設計された半導体パッケージの設計・製造・テスティング技術の良し悪しは,製品の競争力を左右する役割を果たすようになり,今後さらに高度化するデジタルネットワーク社会で担う役割も必然的に大きくなっていくものと思われる。
06年の有機EL世界市場は,前年比4.8%減の4億5900万ドルとマイナス成長で推移した。しかしながら,07年に入ると,携帯電話のメインディスプレイでの採用や,11型とやや小型ではあるものの有機EL-TVのリリースがソニーから発表されるなど,新たなアプリケーション分野での動きが活発になり,本格成長に向けた動きがいよいよ始まった。さらに,10兆円規模とも言われる照明分野においても,有機ELを採用する動きが見えはじめ,さらなるアプリケーションの拡がりも期待されている。
自動車は「安全」「信頼」「快適」「環境」という大きな技術テーマを抱えている。それらのニーズに応えるため,自動車のエレクトロニクス化・電子制御化は急速に進んでいる。安全性・信頼性の実現に向けた各種コントロールシステム,環境対策の象徴とも言えるハイブリッドカーや電気自動車。これらのキーデバイスとなるのが,高性能化・多機能化するECU(Electronic Control Unit)であり,そこに搭載される半導体,ヒューマンインターフェースとなるフラットパネルディスプレイ(FPD)である。