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08年については,引続きPC関連や携帯電話,デジタル家電機器向けを中心に,半導体市場は成長を続けると思われる。PCについては,07年前半のデスクトップPCの出荷が好調であったため,その反動を受けて08年前半の成長率は鈍化傾向になる。
しかしながら,同年後半は,デスクトップPCの買い替えサイクルが始まるため,需要が回復するとみられる。また,PC市場の主力であるノートPCについても,販売価格の下落や性能の向上,無線接続の普及が成長を後押ししている。さらに,BRICsなどの新興市場もPC市場全体の成長を押し上げると予測される。
加えて,フラッシュメモリについても,SSD(Solid State Drive)としての採用が加速し,さらに市場を拡大すると見込まれる。SSDは記憶媒体にフラッシュメモリのみを使用しており,消費電力が低く,耐久性が高いことが,HDDとの比較における大きなメリットとして挙げられる。HDDの採用が拡大するとの見方もあるが,今のところSSDに軍配が上がっているとの見方が強い。携帯電話やポータブルオーディオなど,アプリケーションが多様化する中で,PCにおいても,様々な変化が起こっており,半導体市場の今後を占う上でも,今一度注目して見る必要がある。
08年の半導体世界市場については,先述のPCの動向も含め,活況を呈するものと思われることから,同9.5%増の2820億3000万ドルと予測される。なお,国内外の主要デバイスメーカーの動向については,以下に詳述する。
1. 業績は好調
Intelによると,07年第3四半期はマイクロプロセッサやチップセット,フラッシュメモリなどで売上高を大きく拡大した。具体的には,売上高が前年同期比43%増の19億ドルと驚異的な伸びを示した。下落すると予測されていた平均販売価格は実際には横ばい状態だったため,利幅も増加した。ノートPCの販売が継続的に好調だったため,同社のノートPC向けチップに対する需要が高まったとみられる。
さらに同社は,同年第4四半期についても堅調な業績が続くという見通しを示し売上高は105〜111億ドル,粗利益率は約57%に達するとみられる。また同社は,07年度の研究開発費について,これまで示していた予測値の57億ドルをわずかに上方修正し,約58億ドル,設備投資額は約49億ドルになる見通しとしている。
2. 半導体工場計画
一方,07年における同社の半導体工場・研究拠点計画を見てみると,中国・大連における研究開発拠点の建設が話題の一つとして挙げられる。同社では,大連における半導体工場の建設も決定しており,同社以外の企業による投資も考えると,非常に大規模な半導体関連投資が大連で行われることとなる。なお,建設計画としては,約25億ドルを投資し,半導体前工程ラインを建設,10年をメドに稼働を開始する。研究拠点については,具体的な投資額などは明らかにされていないが,第2期計画の一部として建設される。
Samsung Electronicsが発表した07年第3四半期の業績によると,単体での売上高が前四半期比14%増の16兆6800億ウォンで過去最高の売上高を達成した。また,営業利益は同127%増の2兆700億ウォン,純利益は同54%増の2兆1900億ウォンとなった。事業部門別に見ると,半導体部門の売上高は同18%増の5兆100億ウォン,営業利益は同181%増の9200億ウォンとなった。第3四半期ではDRAMの価格が供給過剰によって急落するなどの厳しい環境が持続する中,大幅な実績改善を実現。モバイルDRAM,グラフィックDDR,SDRAMなど高付加価値製品の比重を拡大させ,80nmおよび68nm製品の比重を総生産量の60%にまで拡大させるなど,製品の差別化と原価競争力を強化した。なお,第4四半期には,DRAMとNAND型フラッシュメモリの価格が安定し,持続的な成長が期待される。特にDRAMは,高容量メモリを搭載したPCの出荷量が増加し,堅調な需要が期待され,68nm品の量産加速によって原価競争力も高まるものと見込まれる。また,システムLSIも,大型TV用ドライバICと高画素CMOSイメージセンサの需要増加により,持続的な改善が期待される。
なお,同社は,厳しいメモリ市況の中でも生産能力を増設するため,同部門に1兆4000億ウォン規模の追加の設備投資計画を明かにしている。これにより,07年の投資額は,8兆ウォン規模に達する。
表1 海外主要半導体メーカー10社の半導体売上高(単位:M$,07年は当社推計)
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