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半導体/FPDの今 装置・部材メーカーの戦略

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倉敷紡績株式会社
色へのこだわりから進化したエレクトロニクス技術
遊星式攪拌・脱泡装置の出荷が急拡大

倉敷紡績の攪拌・脱泡装置「マゼルスター」の出荷台数は,08年3月期に前年同期比でほぼ倍増という高成長を記録した。そのアプリケーション分野は,9割がエレクトロニクス関連。特に07年に発表したR&D向けの小型機の需要が伸長するとともに,高度化するニーズに対応する真空装置付きシステムも徐々に実績を拡大しつつあるという。

色へのこだわり

エレクトロニクス事業部 情報システム営業部 色彩情報システム課 課長 藤原弘次氏
▲エレクトロニクス事業部
  情報システム営業部
  色彩情報システム課
  課長 藤原弘次氏

倉敷紡績というと,その社名から,繊維メーカーのイメージが強い読者も多いと思われるが,繊維工場における「色へのこだわり」から,同社では,非常に高いレベルのエレクトロニクス技術を有している。
染色工場では,当然,様々な色を創り出すために調色作業が不可欠である。そして,そこでは数限りない色の中から,所望の色を再現するために,正確な計量技術が不可欠である。また,次の段階の検査・計測技術も欠かすことのできない技術である。創り出した色が実際の製品段階で,どのように消費者の目に映るのか,色柄を厳しく検査・管理する必要がある。さらに,製造の前段階・計画段階で行う情報の収集や分析では,高度な情報処理技術が求められ,そのソリューション技術は,多様化するニーズに合わせて日々進化している。

遊星式攪拌脱泡装置「マゼルスター」

1. 用途の9割がエレクトロニクス関連に

そのような事業環境の中で開発された装置・システムで,半導体やFPDなどの最先端エレクトロニクス分野での応用展開が俄かに拡大している製品の一つが,攪拌脱泡装置「マゼルスター」である。元々はオフセット用の高粘性インキの攪拌で多く採用されていたが,現在では,半導体やFPD関連の電子材料やセラミックス,エポキシ樹脂などの用途が9割を占めている。

2. 08年3月期は倍増

急速に市場を拡大しているマゼルスターだが,08年3月期の出荷台数は,前年同期比でほぼ倍増と驚異的な成長を見せた。その要因として挙げられるのが,07年から新たに製品ラインナップに加わった「KK-1000W」「KK-400W/KK-400WE」で,これらの小型機は,主に企業や大学,研究機関のR&D向けに需要が拡大した。また,脱泡力をさらに強化した真空装置付きタイプ「KK-V300/V2000/V3500」も,ニーズの高度化に伴って徐々にその出荷比率を高めつつある。

自転・公転の回転レベルを個別に設定可能

マゼルスターは遊星式の攪拌脱泡装置である。材料の入った容器を公転させながら自転させることで,攪拌棒や真空引き装置を使わずに混練と脱泡を同時に行うことができる。また,マゼルスターの大きな特徴は,それぞれの回転を10段階で個別に設定できる点にある。通常,公転:自転は,単に1/2,1/3などの比率で固定される。例えば,粘度や比重が大きく異なるものを,単に高速で攪拌しても均一に混ぜることはできない。しかし,マゼルスターであれば,自転と公転を別々に設定し,バランスを取ることができる。それにより,混練物の特徴にあった最適の攪拌・脱泡を可能とすることができるのだ。さらに,本体の剛性や回転体部分の強度を高めた設計になっているため,金属ペーストやセラミックなどの高粘度,高比重の材料も安心して使用できる。


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