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新日鐵化学は,機能樹脂事業の新規商品である高耐熱透明材料「シルプラス」の本格事業化に伴う,商業生産体制構築のため,九州製造所にフィルム工場の新設を決定した。09年4月の稼働開始を予定しており,これにより年産60万m2の供給体制が構築されることになる。シルプラスは,同社独自の樹脂設計・合成技術により開発した無機セグメントと有機高分子セグメントを構成要素とする有機-無機共重合体。ガラスと樹脂の中間的性質を有し,高耐熱・高透明・高表面硬度といった特徴を兼ね備えている。同社は,これらの特徴を生かし,タッチパネル,LCD,偏光・位相差フィルムなどのディスプレイ分野をメインターゲットにパイロット設備によるサンプルワークを行ってきたが,耐衝撃性を高めたフィルムグレードがLCD前面板として採用されるなど,今後の採用・需要拡大が期待されることから,10億円強の投資による工場新設を決定した。今後は,ディスプレイ分野のみならず,新たな市場の開拓によって,数年後をメドに数百億円規模の売り上げを目指していく。