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Analog Devices(ADI)は,07年6月27日,同社の医療分野向けICの取り組みについて記者会見を行った。ヘルスケア・セグメント・ディレクター Pat O'Doherty氏によると,過去5年間の同社の医療用IC売上高は年平均成長率約15%で推移し,この数値はADI全体の約2倍だという。
07年のワールドワイドでの医療用IC市場は約26億ドル,そのうち,アナログ製品は約10億ドル。医療用ICの年平均成長率は11%となり,医療機器市場の約2倍で推移した。この要因となったのが,医療機器の小型化,多チャネル化によるIC搭載率の増加が挙げられるという。
また,本会見で,同社は16ビット,10MSPSという高速,高精度の逐次比較型レジスタA/Dコンバータ「AD7626」を発表した。同製品は,MRI(磁気共鳴画像装置)やデジタルX線システムにおいて,患者のMRIの検査時間を短縮したり,X線検査での被曝量低減に貢献する。これにより,医療従事者は,迅速でより精密,かつ患者負担が軽くなるような対応を患者に提供できるとしている。
同社では,5年前から「ヘルスケア・セグメント・チーム」と呼ぶ仮想的な組織を作り医療分野へ取り組んできた。これまでは,各ビジネスユニットの担当者が医療分野も兼任(パートタイム)するという形態をとっていたが,08年5月からは医療分野専任の担当者を各ビジネスユニットに配置する。現在,同チームには約20人の専任担当者がいるが,今後は20〜30人の担当者が加わる。
同社は現在,超音波診断装置,患者監視装置用に注力しており,今後はコンシューマ医療用機器や体内埋め込み装置分野にフォーカスする。同氏は,「現在,ADIの医療用IC売り上げは,医療用IC市場全体の約15%のシェアを有しており,5年以内に20〜25%に拡大したい」と語った。