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特別調査レポート

有機ELの最新動向と製造装置・部材産業

特許保有・出願の動向
01年以降急速に増加

これまでに公表された有機EL関連の国内特許出願件数は1万4335件,登録件数は1569件となった。
出願日を基準とした出願件数では,01年に1000件を超えてから急速に伸び,05年には2002件と4年間で倍増した。06年以降は,まだ出願公開されていないものも多いため(通常は特許出願の日から1年6月)反映されていないが,05年の出願件数や各メーカーの有機EL関連の開発状況から2000件を優に超える出願件数になるものと予想される。 一方,出願日を基準とした特許登録件数では,95年以降100件程度で推移し,02年に200件近くの登録件数となった。なお,03年以降に出願されたものの多くは審査継続中のため反映されていないが,出願状況を鑑みると03年以降も200件程度の登録件数になるものと予想される。

Samsungの脅威

メーカー別の特許動向では,出願件数,登録件数トップのセイコーエプソンが出願においては1705件と,2位の三洋電機(588件),3位のパイオニア(560件)など他のメーカーを圧倒している(表1)。また,出願件数ではNECと東洋インキ製造が約240件であるのに対し,両社とも登録件数が91件と対出願比で40%近くとなっており非常に高い割合となっている。一方,555件で出願件数4位のソニーが登録件数では18件程しかなく,対出願比で3%と極めて少ないのが目立つ。なお,NECは04年に有機EL事業から撤退し,パッシブマトリクス駆動型を中心とした有機EL関連特許をSamsung SDIに譲渡した。
また, Samsung SDIは00年頃から積極的に日本でも出願するようになり,03年以降急速にその件数を増やしている。同社からは質の高い出願が多く,この短期間での登録件数も急増しており,国内メーカーの優位性を脅かす存在となっている。
変わったところでは,トヨタ自動車やデンソーといった自動車関連メーカーなどからの出願も増えている。これらのメーカーは単なる自動車への応用というより,有機ELの封止方法や素子構造といった基本技術的な出願が多く,今後どのように展開していくのか注目される。なお,個人として異例とも言える79件もの出願をしている山形大学の城戸淳二氏は,トヨタ自動車よりも上位に名を連ねた。

桁違いのエプソン

主要8社の特許出願件数の推移を見ると,01年からのセイコーエプソンの出願が際立っているのが分かる。05年においては主要8社合計784件のうち半分以上を占めるに至っている。同社は,得意のインクジェット技術を武器に,96年にマスクレス素子形成技術であるインクジェット方式によるアクティブ駆動型有機EL素子の製造方法に関する出願をし,以降,インクジェット方式について多くの出願をしている。他にも,デバイス技術,応用製品,駆動方式・回路技術など,有機ELに関するあらゆる側面での出願を行っており,同社の力の入れようが窺える。
パイオニアは,早い時期から有機ELの研究開発を始めており,90年頃から低分子系関連で多くの出願をしている。また,97年に成膜方法に関して,陰極のパターニング方法を開発した。同社は同年に世界に先駆けてカーオーディオ用緑単色ドットマトリクス駆動型ディスプレイを市場に導入した。
出光興産は,85年から有機ELに関する研究開発に取り組んでおり,90年以降,毎年20〜30件程度の出願をコンスタントに行ってきている。95年には,実用レベルの青色発光材料を世界で初めて開発,青色発光材料に関する高い技術力を持つ。また,発光材料だけでなく,有機ELのフルカラー方式として同社独自の色変換方式(出光CCM:Idemitsu Color Changing Media)を開発している。

プレスジャーナルでは,特別調査レポート「2008 有機ELの最新動向と製造装置・部材産業」を発行しております。アプリケーション別に市場を分析するだけでなく,製造装置・部材市場,主要関連メーカー動向,さらには各種技術動向も詳述,業界を完全に網羅する構成となっています。くわしくはこちらから

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