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| 型名 | ACX343 | ACX351 | ACX350 |
画面サイズ |
1.8型 |
2.0型 |
2.5型 |
LCDタイプ |
LTPS TFT-LCD |
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画素数 |
320×240 |
354×240 |
354×240 |
ドットピッチ |
112μm×112μm |
112μm×124μm |
140μm×156μm |
画素構造 |
RGBデルタ |
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表示色数 |
25万47色 |
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端子数 |
33ピン |
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供給電圧 |
8.5V,3.0V |
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消費電力 |
約70mW(パネル+駆動システム) |
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2. インプット・デバイスの集積化(センサ内蔵)

図6 フォトセンサ内蔵TFT-LCDの概念図
情報要求の一環として,要求者の認証および存在状況の伝達が必要である。このため,圧力・画像センシングも必要となり,ガラス基板上のTFTと容量素子との結合による圧力センシング,あるいは図6に示すようにガラス基板全体に分布させたTFTの光電変換機能を利用する二次元画像センシングなどの機能が利用される。
東芝松下ディスプレイテクノロジー(TMD)は07年のFINETECH JAPANで展示した技術内容をSID’07で開示した8)。このデバイスは,LTPS p-i-nダイオードによる感度の異なる光センサをパネル内に分散させ,しかもセンサの照射時間を変化させる回路から構成している。このことで,暗い所(インドア)から明るい所(アウトドア)まで広い環境下で動作可能となった。試作したインプット・ディスプレイは,2.8型で240×RGB×400画素を有する透過型LTPS TFT-LCD。入力は指またはライトペンの両方で使える。
昼間は指が画面に触れた際の影を検出してタッチパネルと同様に利用できる。夜間は指が画面に触れた際にバックライトの光が反射するのを利用して検出することが可能である。試作したIn-Cellタッチパネル内蔵TFT-LCDは,パネル上に透明膜を張る従来のタッチパネルに比べて,透過率低下による画面輝度の低下や外光反射によるコントラスト比の低下がない上,部品点数を削減できるため低コスト化が期待されている。
同社は実用化を進めたいとしているが,昼夜で指の認識方法が違うことから,昼間用と夜間用で別々のソフトウェアが必要になることや,そもそも昼夜であることをどのように検出して認識方法を瞬時に切り替えるかなど課題があるとしている。そのため,バックライトから赤外線を照射して昼夜問わず認識できる方式にするなど対策を練っていくという9)。第5回で紹介したSamsung Electronicsの容量式はこのような課題はない10)。どの方式が携帯電話機やPDA用として早く実用化されるのか,今後の展開に注目が集まる。
1. DRAMフレームメモリ内蔵TFT-LCD11)
NEC液晶テクノロジーは,LTPS TFT-LCDのガラス基板上に230kビットのDRAMとフロントエンド回路で構成する画像フレームメモリを集積したLCDモジュールを開発した。このデバイスは,18ビット,26万色表示に対応したフレームメモリを搭載する。LTPS-TFT技術を応用したSOG(System on Glass)で40万個のシステムLSIを構築した。周辺回路の集積規模としては世界最大規模である。
このデバイスは独自の画像圧縮/伸張技術SPC(Smart Pixel-data Codec)で18ビットから一旦12ビットに圧縮して18ビットに戻すことで,データ量を抑えつつ26万色相当の画質を実現した。また,RGB画素配列を横ストライプ方式として,画像フレームメモリのセルレイアウトを最適化した。さらに,画像データの書き込みと読み出しをそれぞれ独立にランダムアクセスする駆動方式を採用し,30フレーム/秒の高速描画を実現した。試作品は,デバイスに占めるディスプレイの領域は約半分であり,LSIの設計ルールとの差異が顕著に現れている。
2. オプティカルイメージセンサ12)
セイコーエプソンは,1画素にa-Si:Hダイオードによるフォトセンサ,LTPS-TFTとキャパシタからなる積層構造のイメージセンサを開発した。このデバイスは6層配線とホールオンホール構造の採用で高開口率を実現。ディスプレイサイズは24mm×36mmで画素数1248×2144,解像度1300×1500dpiである。開口率は61%,SN比30,供給電圧5V。LTPS-TFTの応用として注目される技術である。
第4回で半透過型のIPSモードTFT-LCDを紹介した13)。日立製作所からSID’07で画素設計と電気光学特性が報告された14)。ここでは同社のディスプレイと,反射特性を改善した同社およびエプソンの新規モードによる半透過型TFT-LCDをSID’07の論文から紹介する。この構造の特徴は,反射部にパターニングされたIn-Cell位相差板を有することである。このデバイスは,IPSモードの特徴を保ちながら反射特性が改善され,しかもデバイスの薄型化にも貢献する。2.4型QVGAパネルの特性は,透過率3.4%,色再現範囲(NTSC比)75%,透過モードのコントラスト比520:1,反射率4.6%,反射モードのコントラスト比5:1である。
IPSモードの半透過型の実現は困難と言われていたが,上述のようにIn-Cell位相差板の採用で商品化されている。しかし,反射モードの光学特性には改善の余地があった。エプソンイメージングデバイスは,透過部のIPSモードの特徴と反射部のECBモードの特徴を兼ね備えたデバイスを開発した15)。このデバイスの構造はTFT基板上に,透過部は共通電極,絶縁膜と画素電極で,反射部は反射板と画素電極で構成される。一方,カラーフィルタ基板上の反射部には,共通電極とIn-Cell位相差板が形成されている。試作品は,2.5型LTPS TFT-LCDで862×RGB×240画素の16万色表示である。従来構造に比べ2倍近く反射率が向上した。
日立は,上述のデバイスと同じ構造で,広視野角の透過型IPSモードと高反射の反射型ECBモードの特徴を兼ね備えた半透過型LTPS TFT-LCDを開発した16)。このデバイスは,画素を透過部と反射部に分割し,反射部にパターニングしたIn-Cell位相差板を設けた構造。試作デバイスは,2.2型QVGAで透過率3.5%,色再現範囲70%,反射率3.2%,反射モードのコントラスト比7:1。従来品に比べ反射特性は間違いなく改善されていることが認識できた。
「LTPS TFT-LCDのデバイス技術動向−システム・オン・パネルと高集積化,高品位化−」と題して,技術ロードマップ,システム・オン・パネル,高集積化,高品位化の技術動向を述べた。これらの技術は量産されているものと開発中のものがある。市場からのコスト削減の要求に応えると同時に,いかに競合技術と差異化を図りながらLTPS TFT-LCDの特徴を見出せるかが重要である。
〈参考文献〉
1)鵜飼育弘:「低温ポリシリコンTFT-LCD技術」EDリサーチ(2005)
2)鵜飼育弘:「システム・オン・パネル技術の現状と将来展望」EDリサーチ(2002)
3)Y.Nakajima:IDMC2005 Digest pp.307-310(2005)
4)Y.Kida:EuroDisplay’02 Digest p.832(2002)
5)Y.Nakajima:SID’04 Digest pp.865-867(2004)
6)Y.Kida:EuroDisplay’05 Digest pp.530-532(2005)
7)ソニー:プレスリリース(2006)
8)H.Hayashi:SID’07 Digest pp.1105-1108(2007)
9)日経BP:Tech-On記事(2007)
10)鵜飼育弘:Semiconductor FPD Wold 8月号 pp.100-103(2007)
11)H.Haga:SID’07 Digest pp.1486-1489(2007)
12)T.Eguchi:SID’07 Digest pp.1097-1100(2007)
13)鵜飼育弘:Semiconductor FPD Wold 7月号pp.116-117(2007)
14)H.Imayama:SID’07 Digest pp.1651-1654(2007)
15)N.Koma:SID’07 Digest pp.1270-1273(2007)
16)S.Hirota:SID’07 Digest pp.1661-1664(2007)